院長挨拶

益田赤十字病院 院長 青木明彦


益田赤十字病院 院長
青木 明彦


 令和5年7月より益田赤十字病院院長に就任いたしました。前任の木谷先生より院長という大役を拝命し、その重責に身の引き締まる想いです。

 私は平成12年にこの益田赤十字病院泌尿器科に着任し、平成24年に副院長となりました。
院長に就任するまでの23年の間に、分娩規制、医師不足、新型コロナウイルス感染症など多くの苦難を経験し、当時の院長をはじめ職員の皆様と懸命の対応で乗り越えることができました。またコロナ禍ではこれまで、学校・企業など多くの方々から、マスク等の医療物資・食料・メッセージなどの心温まるご支援をいただきました。我々は決して孤独ではないと心の支えになりました。この場を借りて感謝申し上げます。


 益田圏域では、人口減少、少子高齢化、労働力不足が深刻な問題となっています。また医療を取り巻く環境も年々厳しくなっており、地域医療構想では、地域の病院は自院の役割の見直しを迫られています。その中で、当院はこれからも、急性期、高度急性期病院として地域の皆様が必要とする医療サービスを提供し、地域社会に貢献して参りたいと思います。

 そしてこの圏域全体においても医療サービスの提供は、私たち個々の力だけでは提供できません。病院間の連携・介護との連携を常に考えながら病院の運営を行う必要もあります。

 現在、圏域内全ての病院との間に医療連携協定を締結し、この圏域に貢献を続けたいとの気持ちで医療における様々な相互支援を行うこととしました。また介護施設との連携も今後一層充実させていく必要があると考えています。

 医療は、介護や教育とともに地域の存続に不可欠なインフラです。この地域の皆様がこの地域に住んでよかったと思えるように、また次の世代にもこの病院を末永く引き継いでいくことを念頭に病院を運営してまいりたいと思いますので、皆様方のご支援ご協力をよろしくお願いします。

  • 地域医療支援病院として、医療の機能分担を推進します。
    かかりつけ医からのご紹介をいただき、症状の落ち着いた方はかかりつけ医へ逆紹介させていただきます。

  • 救急告知病院として、救急患者の受け入れを積極的に行います。

  • がん診療連携推進病院として、緩和医療、化学療法、手術療法の充実を図ります。

  • 脳卒中・心筋梗塞・糖尿病・小児医療・周産期医療・血液透析・運動器疾患など重要な疾患において圏域での当院の役割を果たします。

  • 災害拠点病院として、災害発生時には、DMAT・赤十字救護班の派遣など積極的に救護活動を行います。