東は江津市、西は山口県萩市、南は鹿足郡から多くの患者さまを紹介していただいております。
急性期の外傷はもちろん、慢性疾患さらに高齢者から小児まで幅広い年齢層の患者さまの治療を行っています。
運動器の疾患や外傷の治療により、地域医療のお役に立ちたいと思います。
人工関節 | 股関節、膝関節を主に行っています。手術件数は石見地区で最も多く、県内でもベスト3に入っています。変形性関節症、関節リウマチ、大腿骨頭壊死症などが人工関節の適応疾患となります。術前に患者さまの血液を貯血し、術中・術後にその血液を輸血する自己血輸血を行っています。 |
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人工股関節 | 使用機種はS-ROMセメントレス人工股関節(DePuy社)、術後1週で車イス、術後2週で歩行を開始しています。術後6週で退院です。 |
人工膝関節 | 使用機種はペルソナ人工膝関節(Zimmer社)とスコーピオNRG型人工膝関節(Stryker社)、術後1週で歩行開始し、4週で退院です。 |
骨切り術 | 先天性股関節脱臼などで股関節の適合性が不良な患者さまに行います。骨盤や大腿骨を骨切りして適合性良好な関節を形成します。膝関節では、変形性膝関節症や大腿骨内顆の骨壊死に対して高位脛骨骨切り術を行っています。 |
関節鏡視下手術 | 非常に侵襲の少ない手術方法です。半月板切除術、滑膜切除術を中心に行っています。術後のきめこまやかな指導により術後のスポーツ復帰・仕事復帰などがスムーズに行えるようにしています。 |
椎間板ヘルニア、 頚椎症性神経根症 |
選択的神経根ブロックによる疼痛緩和を図っています。ペインクリニックと連携した星状神経節ブロックなどの保存的治療のほか、症状改善のない場合は前方固定術、脊柱管拡大術などの手術的治療を行います。術式の決定は患者さまと相談のうえ、早期離床の希望があれば適宜、インスツルメントを併用します。 |
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頚椎症性脊髄症 | ペインクリニックと連携した硬膜外注射、持続的硬膜外注入などの保存的治療のほか、症状改善のない場合は、脊柱管拡大術などの手術的治療を行います。 |
外傷 | 直達牽引、各種の装具やハローベストの使用による保存的治療のほか、前方、後方からのインスツルメント使用による固定術を行い、早期の離床とリハビリテーションを行います。 |
腰椎椎間板ヘルニア | 硬膜外注射や選択的神経根ブロックによる疼痛緩和を図ります。保存的治療で改善しない場合、ヘルニア核摘出術を行います。手術の翌日より起立訓練を開始しま す。2~3週で退院です。 |
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腰部脊柱管狭窄症 | ペインクリニックと連携した硬膜外注射、持続的硬膜外注入などの保存的治療のほか、症状改善のない場合は、脊柱管拡大術などの手術的治療を行います。 |
腰椎すべり症 | 椎弓切除術に加え、後側方固定術を行います。早期離床を希望された患者さまにはインスツルメントを併用します。 |
古典的な関節リウマチ診断基準のほか、早期リウマチ診断基準、MMP3など最新の診断法を駆使して関節リウマチの診断を行います。各種の薬物療法の他、生物学的製剤の使用、早期の関節病変には滑膜切除、破壊された関節には人工関節置換術を行います。また脊椎病変にはその病状に応じて固定術を行います。 |
紹介患者さまについては、できるだけ紹介していただいた先生の意向に沿うよう努力しています。また、治療が終了し安定した状態が得られれば、患者さまの意向を踏まえ、紹介医の先生に逆紹介させていただいております。石見整形外科懇談会(IOC)を年2回開催し、地域の整形外科の先生と親睦を深めています。診断・治療に難渋する症例のカンファレンスやトッピクスになっている問題の講演会などを積極的に行っています。また、益田市内や近隣の開業医の先生方と益田医師会病院の先生方を交えて2ヶ月に1回、定期カンファレンスを行っています。(人麻呂整形セミナー)
大塚 哲也
日本整形外科学会 整形外科専門医
米井 徹
日本整形外科学会 整形外科専門医
日本リウマチ学会 リウマチ専門医
横川 敬
日本整形外科学会 整形外科専門医
中村 太紀